CCPD/NIPDに日中1回、APDの治療を入れ、CCPDよりも溶質除去量および/または除水量の増加が期待できる療法です。
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MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌) Methicillin-resistant staphylococcus aureus
抗生物質メチシリンに対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌の意味で、免疫力の低下している状態で感染しやすくなります。
Kt/V(標準化透析量)
血液透析(HD)や腹膜透析(PD)において、尿素などの低分子の老廃物がどれくらい除去されたか、つまりどれくらい血液をきれいにできたかを示す指標です。透析前後の体重、尿素窒素の値、透析時間から算出します。
Kは尿素のクリアランス(透析によって一定時間あたりに完全に尿素が除去された血液の量)、tは透析時間、Vは体液量(体重の約60%)を指し、単位体液量あたり1回の透析で尿素を取り除く事ができた体液の延べ総量を表します。値が大きい程透析効率が良いと言えます。
CCPD(持続性周期的腹膜透析) Continuous cycling peritoneal dialysis
昼間は腹腔内に透析液を貯留した状態にし、自動腹膜灌流装置(サイクラー)を用いて夜間腹膜透析を行う治療法です。夜間睡眠中にAPDを施行することによって、昼間に確保できなかった溶質除去量や除水量を補うことが可能です。
CAPD(持続的携行型腹膜透析) Continuous ambulatory peritoneal dialysis
カテーテルを腹腔に留置して、そこから透析液を注液します。腹膜を透析膜として体内から老廃物や余分な水分を除去する透析療法です。携行型の腹膜透析によって、24時間持続的に治療できます。
BUN(血液尿素窒素) Blood urea nitrogen
血液中に含まれる老廃物(窒素の結合体)です。
大部分は腎臓から排泄されるため、腎機能障害の指標として利用されています。
APD(自動腹膜透析) Automated peritoneal dialysis
夜間などの長時間に自動腹膜灌流装置(サイクラー)を用いた腹膜透析療法であるため、QOLの向上や透析効率の改善をはかることができます。
老廃物
物質代謝によって生じ、体外に排出される物質のことです。
レニン
腎臓から分泌される酵素で、血圧を上げる作用をもつホルモンをつくるのに欠かせない物質です。これによって腎臓は血圧を一定に保つ手助けをしています。ところが、腎臓のはたらきが悪くなると、血圧を調節する能力は低下するため高血圧になる傾向があります。
夜間透析
国内では、夕方以降夜間に施設で行われる4~5時間の透析を指します。ただし欧米のNocturnal dialysisは、患者さんの睡眠中に行われる6~8時間などの長時間血液透析です。長時間透析では、透析量の充分な確保や臨床症状の改善も報告されています。