生体適合性

医療分野において、使用する医療機器の素材、薬剤、装置またはシステムなどと生体との適合性を示す概念です。

腎臓

腹腔の後ろ側、脊柱の両側に位置するそら豆の形をした臓器です。余分な水分や老廃物を尿として排泄することにより、体内の化学的バランスを保つ働きをしています。エリスロポエチン、レニンを生成し、ビタミンDを活性化します。

腎性貧血

腎機能の低下に伴い、ホルモンであるエリスロポエチンが分泌されなくなり、骨髄で赤血球が作られなくなっている状態です。倦怠感やふらつきなどの症状がでます。改善のために遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤を投与します。

腎機能

腎臓の働きのことです。主に、血液を濾過し、血液の老廃物や余分な水分を尿として排泄する臓器です。またナトリウム、カリウムなどのイオンバランスや一部のホルモンの分泌機能を保つ上でも重要な臓器です。

腎移植

機能しなくなった腎臓の代わりに、腎臓を移植することです。

 

末期腎不全の患者さんで腎移植が成功した場合は血液透析(HD)や腹膜透析(PD)を受ける必要がなくなりますが、移植が定着しなかった場合は、透析を再度行う必要が出てきます。HD、PDと共に腎代替療法の一つです。

 

死後の善意の提供を受けて行う献腎移植(死体腎移植)と、親・兄弟等からの提供を受けて行う生体腎移植があります。

浸透

半透膜を介して、水分が濃度の低い方から高い方へ移動し、濃度の平衡を保とうとする働きです。

心胸比(CTR)

二つの肺の最も広い部分(端から端まで、胸郭)の幅に対して心臓の幅がどれくらい占めているかを比率で表したものです(心胸比=心臓の幅/二つの肺の最も広い部分の幅)。この心胸比の基準は、男性50%以下、女性55%以下です。基準値を超えた場合、余分な水分が溜まっていると考えられます。

除水量

透析によって除かれる水分量で、この量と同程度の水分量が摂取できます。

手根管症候群

アミロイド(β2-ミクログリブリンから形成される物質)が手首のところにある手根管の中を通る腱、滑膜、靭帯に付着して発生し、痛みやしびれがみられる病気であり、透析の代表的な合併症の一つです。主に、手術で治療します。

シャント

血液透析を行う際、充分な血液量が確保できるように、

動脈と静脈を体内または体外で直接つなぎ合わせた血管の事をいいます。