限外濾過率(UFR)

ダイアライザーの膜より限外濾過される水の透水性を表す指標で、数値が大きいほど使用する透析膜がよく除水できることを意味しています。血中の蛋白濃度やヘマトクリット値によって影響を受けるため、個々の患者の状態や治療の目的に応じたダイアライザーを選択する必要があります。

血液透析濾過(HDF) Hemodiafiltration

血液透析と血液濾過を組み合せて、限外濾過により大量に除水し、補充液を加えて血液を浄化する方法です。両者の利点を併せ持つ治療法として近年多用されており、小分子量物質と中分子量物質の高い除去効率が期待できます。

血液濾過(HF) Hemofiltration

透析液を使用せず、限外濾過により大量の体液を除去し、補充液で補うことで体液の清浄化を行う治療法です。 血液透析(HD)に比べ、中分子量物質以上の尿毒症物質の除去に優れます。

 

透析中の循環動態が安定し、不均衡症候群をおこしにくい利点がありますが、小分子量物質の除去効果が良くないことなどがあり、現在ではあまり使用されていない療法です。

血液透析(HD) Hemodialysis

血液、半透膜によるダイアライザーおよび透析液の3要素により、血液に蓄積した老廃物を拡散の原理により透析液側へ除去します。また、電解質・酸塩基平衡異常を是正し、過剰水分を除去する治療法です。

血液回路

透析治療において患者さんから取り出された血液を体外循環させ、

ダイアライザーを通過後に患者さんへ戻すチューブです。

クリアランス

尿毒症物質の除去能力を表す指標の一つです。

腎機能、ダイアライザーおよび腹膜透析にも使われます。

クレアチニン・クリアランス

腎臓の糸球体が、クレアチニンを1分間にどのくらい濾過しているか調べる検査です。

腎臓の糸球体の働きを見る指標です。

クレアチニン

クレアチニンとは、主に筋肉内で造られるクレアチンの代謝産物です。

食事の影響が少なく、糸球体から濾過され尿細管で再吸収も分泌もされないため、

糸球体濾過量の指標となります。

胸水貯留

透析合併症の一つで、体液過剰や除水不良によって生じます。

咳が出たり呼吸困難を生じることがあります。