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2026年04月16日

透析患者は住宅ローンを組める?審査の現実を解説

慢性腎不全により人工透析を受けている方の中には、「住宅ローンを組めるのだろうか」と不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。住宅購入は人生の大きな決断であり、長期にわたる返済計画が必要です。

一般的な住宅ローンでは、契約時に健康状態の告知が求められます。そのため、透析治療を受けている場合、審査が厳しくなるケースが少なくありません。

ただし、制度の仕組みを理解することで、住宅購入の選択肢が見えてくることもあります。本記事では、透析患者と住宅ローン審査の関係、審査が厳しい理由、そして現実的な対応方法を整理して解説します。

住宅

透析患者は住宅ローンを組めるのか

透析患者が住宅ローンを利用できるかどうかは、住宅ローン契約時に求められる「団体信用生命保険(団信)」への加入が大きく関係します。

団信とは、住宅ローンの契約者が死亡または所定の身体障害状態になった場合に、生命保険会社から金融機関に保険金が支払われ、残りの住宅ローンの返済が不要になる仕組みの保険です。残された家族は、その後もローンの返済を気にかけることなく自宅に住み続けられます。

民間の住宅ローン(メガバンク、地方銀行、ネット銀行など)のほとんどは、この団信への加入を融資の必須条件としています。

団信に加入するには、現在の健康状態や過去の病歴を保険会社に正直に伝える告知が必要です。保険会社は、将来的に保険金を支払うリスク(死亡や高度障害のリスク)を審査するため、慢性疾患である透析治療を受けている場合は、加入を断られるケースが少なくありません。

透析患者では団信の審査を通過できないケースがあり、結果として住宅ローン契約が難しくなることがあります。

・住宅金融支援機構 新機構団体信用生命保険制度

難しい

透析患者の住宅ローン審査が厳しい理由とは

住宅ローンの審査では、現在の年収や勤続年数だけでなく、完済まで安定して返済できるかどうかが重要視されます。住宅ローンは20〜35年という長期間の契約になるため、金融機関は将来の健康状態や収入の継続性も含めて審査します。透析患者の審査が厳しくなる主な理由は、次の3つです。

腎臓病療養指導士の対象者と応募要件

住宅ローンは数十年にわたって返済が続くため、金融機関は契約者が長期間働き続けられるかどうかを慎重に確認します。

透析治療を受けていても安定した生活を送っている方は多くいますが、金融機関や保険会社によって将来の健康リスクが高いと判断される場合、審査が厳しくなる傾向があります。

多くの住宅ローンで団体信用生命保険(団信)への加入が必要

多くの民間銀行では、住宅ローンを利用する際に団信への加入が条件です。慢性腎不全による人工透析は団信の審査を通過できないケースがあります。

団体信用生命保険(団信)に加入できないとローン契約が難しくなる

住宅ローンでは、団信がローン返済の保証の役割を担っています。もし契約者が亡くなった場合でも、保険金でローン残高が返済される仕組みのため、金融機関は長期の融資を行うことが可能です。

しかし、団信に加入できない場合、金融機関にとっては返済リスクが高くなり、住宅ローンの利用が難しくなるケースがあります。

・住宅金融支援機構 新機構団体信用生命保険制度

透析患者が住宅ローンを利用するための現実的な方法

住宅ローンを利用できる

透析治療を受けているからといって、住宅購入の可能性が完全に閉ざされているわけではありません。制度の特徴を理解すれば、住宅ローンを利用できる可能性が残されているケースもあります。

代表的な選択肢として挙げられるのが、住宅金融支援機構が提供するフラット35です。フラット35は民間銀行の住宅ローンと異なり、団信への加入が必須ではなく、契約者の任意とされています。健康状態を理由に団信の審査を通過できなかった場合でも、借入条件や物件条件を満たしていれば住宅ローンを利用できる可能性があります。

ただし、団信に加入せずにローンを組む場合には注意も必要です。契約者が死亡した場合でも住宅ローンの残債は免除されず、家族が返済を引き継ぐことになります。このリスクに備えるため、加入可能な生命保険を検討したり、一定の貯蓄を確保したりといった備えを考えておくことが大切です。

また、本人の収入だけで審査が難しい場合には、家族の収入を合算する収入合算や、夫婦それぞれが借入を行うペアローンといった方法もあります。家族が団信に加入することで金融機関のリスク評価が下がり、審査が進みやすくなるケースもあります。健康状態や生活状況を踏まえながら、家族で協力して住宅購入の方法を検討することが現実的な対応といえるでしょう。

・【フラット35】

まとめ

透析患者でも住宅ローンの借入を行えないわけではありません。団信加入が任意である「フラット35」を活用すれば、健康状態を問わず審査に進める可能性があります。ただし、保険未加入の場合、万が一の際に債務が免除されないリスクが残る点には注意が必要です。また、配偶者との収入合算やペアローンで家族と協力する方法もあります。自分や家族に合った制度を選び、無理のない返済計画を立てることが大切です。

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