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2022年02月01日

透析技術認定士とは?認定試験や資格の需要と将来性について知っておこう

透析技術認定士とはどのような資格なのか?資格の定義や資格がつくられた目的、位置づけなどについて知っておきましょう。

受験資格や試験の詳しい内容、難易度や合格率もデータを示して解説します。透析技術認定士に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

透析技術認定士とは

透析技術認定士

透析技術認定士とは日本腎臓学会・日本泌尿器科学会・日本人工臓器学会・日本移植学会・日本透析医学会から選ばれた委員によって構成されている透析療法合同専門委員会が認定している民間の資格です。

透析技術認定士の定義は、医師の指導監督のもと、透析装置の操作と管理を行う仕事をする者と定められています。透析に従事する人の技術の向上と、透析装置の適正な活用を図って腎不全患者の治療および社会復帰に尽力する目的でつくられました。

当初は急速に普及した人工透析に対応すべく、医療国家資格を持っていない透析技術者の認定士制度として透析技術認定士が検討されていました。透析療法合同専門委員会の発足を経て1980年3月16日に第1回の透析技術認定士の試験が実施され、当時は232名が認定されています。

その後、透析装置の操作や保守点検を行う医療技術者が必要とされ、臨床工学技士法の施行ののち、国家資格である臨床工学技士が誕生しました。臨床工学技士が制定されたことによって、透析技術認定士の資格は臨床工学技士をはじめ、看護師などの透析医療の現場で働く職種の生涯教育として位置づけされています。

・公益財団法人 医療機器センター 透析技術認定士に関する規則
・公益財団法人 医療機器センター 透析療法合同専門委員会委員長からのご挨拶

透析技術認定士の需要と将来性

1980年の第1回から2019年の第42回までの透析技術認定士認定試験合格者数は22,457人です。

2011年の第32回の認定からは認定更新制度が導入され、5年ごとの更新が必要となりました。更新には学会や講習会への出席や論文発表で取得できる得点を50点集めなければなりません。

認定更新制度の導入により、透析技術認定士は透析医療の高度な知識や技術を更新し続けることができ、透析機器の管理や患者のケア・指導を行うスペシャリストとしてより良い透析医療の提供が期待されています。

透析患者の高齢化が進んでおり、合併症の対策や医療事故の防止が重要視されています。また、厳格な透析液や透析排水の管理が必要なオンライン血液透析濾過(オンラインHDF)を受ける透析患者が年々増えています。安全かつ質の高い透析療法を行うための高い知識と技術を有した透析技術認定士の活躍は今後も求められるでしょう。

・公益財団法人 医療機器センター 透析療法合同専門委員会委員長からのご挨拶

認定試験について

試験

透析技術認定士の認定試験についての詳細を確認していきましょう。

認定試験の日程・場所 毎年1回(5月中旬~下旬)、東京都内にて
受験資格 臨床工学技士、看護師資格(経験2年以上)
准看護師資格(高卒の場合:経験3年以上、中卒の場合:経験4年以上)
上記の資格と経験年数を有し、認定講習(今回+過去3回)を受講した人

認定講習会 会場受講(東京):36,000円
e-ラーニング受講:36,000円
会場受講+e-ラーニング受講:50,000円
認定試験内容 5肢択一のマークシート方式
認定講習会の内容の透析に関する23の科目より出題
認定試験受講料 10,000円
難易度・合格率 第38回~第42回の合格率70%前後、20年前よりも易化

※コロナ禍の影響で変更がある場合有

試験内容、講習会、受講料

透析技術認定士の認定試験とは

透析技術認定士の認定試験は毎年1回、5月中旬~下旬に東京都内で行われています。臨床工学技士、または看護師資格を保有し、経験2年以上の人、准看護師資格を保有し、高卒の場合は経験3年以上、中卒の場合は経験4年以上の人が認定講習会の受講資格を与えられます。

認定講習会を受講した人が認定試験を受けることができますが、免許証の免許登録日から講習会受講の申請書類提出日現在において、常勤で透析業務経験年数を満たす人です。

認定講習会とは

認定講習会は会場受講、e-ラーニング受講、会場受講+e-ラーニング受講の3パターンありますが、第43回の認定講習においてはコロナ禍の影響でe-ラーニング受講のみとなっています。各回、各受講パターンで定員があり、定員を超えると受講できません。

試験内容

5つの選択肢から1つの答えを選択するマークシート方式です。試験内容は認定講習会の内容である透析に関する基礎的な知識から実務的な内容、透析患者に関連する病態、総合的な知識などの23の科目から出題されます。

受講料

認定講習会の受講料は会場受講、e-ラーニング受講とも36,000円です。会場受講+e-ラーニング受講の場合は50,000円。認定試験の受験料は10,000円です。

・「第42回透析技術認定士認定講習会および認定試験」のお知らせ
・「第43回透析技術認定士認定講習会および認定試験」のお知らせ
・透析技術認定士に関する規則
・透析技術認定士試験の詳細や勉強法を確認しよう

受験資格

認定試験の受験資格は受験回の認定講習を受講した人、もしくは過去3回の認定講習を受講した人です。第43回においては過去4回の認定講習受講者が対象です。

難易度、合格率

第38回から第42回までの5回の合格率は次の表のとおりです。だいたい70%程度で推移しています。1980年の初回から2000年の第12回までは42~57%と50%を切る回もありましたがその頃に比べると合格率は上がっており、難易度は下がっているといえるでしょう。

再現過去問題集や予想問題集などが市販されており、試験対策がとりやすいことも合格率が上がったことに影響していると考えられます。

受験回 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
第38回(2017年) 1,298 925 71.26
第39回(2018年) 1,284 907 70.64
第40回(2019年) 1,139 802 70.40
第41回(2020年) 543 389 71.64
第42回(2021年) 567 398 70.19

・【透析技術認定士認定試験実施状況】

資格を生かせる仕事

透析技術認定士の資格を保有している人は透析業務のスペシャリストとして、病院やクリニックの透析医療現場で活躍できるほか、次のような仕事でも資格を生かすことができます。

  • ・青年海外協力隊として派遣先の海外で医療機器のメンテナンスや保守管理、医療従事者への指導、勉強会の開催などを行う
  • ・臨床工学技士や看護師の養成校で学生の養成・指導を行う
  • ・大学や大学院で研究を行う
  • ・医療機器メーカーなどで透析技術認定士としての知識や技術を活かして働く

・【透析技術認定士認定試験実施状況】

まとめ

透析技術認定士は透析業務のスペシャリストです。臨床工学技士や看護師として透析業務に携わり、一定の経験年数を満たす人が認定講習を受講して試験を受けることができます。

2021年より過去5回の合格率は70%程度で推移しており、透析技術認定士は透析現場での質の高い透析医療の提供が期待されている資格です。高齢化が進み、日々進歩する透析医療では、さらなる活躍が求められるでしょう。

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