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2021年04月06日

【悩ましいめまいの症状】透析患者さんのふらつきの原因と対処法

めまいは軽いものから重いものまでいろいろな症状の出方があります。めまいが起こるとベッドから起き上がれない、ふらつくなどの症状で、日常生活を活発に過ごすことが難しくなり、転倒や事故にもつながります。

高齢になると合併症や薬の副作用でめまいがみられることが多くなりますが、透析患者さんではどのくらいの人が悩んでいるのか、原因や対策とともに確認していきましょう。

 

透析患者さんはめまいの症状に要注意

ある調査では透析患者さん390人のうち、めまいがある人は120人で、約31%の人にめまいがあるという結果がみられています。

また、別の調査では透析患者さん159人中、32%がときどきめまいがあると答えています。これらから透析患者さんの約3割がめまいの症状があることがわかります。

2019年の国民生活基礎調査によると、国民全体でめまいのある人の割合は21.6%、65歳以上に限ると31.3%という結果から、高齢者ほどめまいを訴える人が多いことがわかります。

透析患者さんには高齢者が多いことを考えると、透析患者さんにめまいの症状が特別多くみられるわけではないですが、透析に関連してみられるめまいもあるということが読み取れます。

参考文献1:重野浩一郎 透析患者の BPPV―アンケートによる有病率と難治例の検討

参考文献2:三浦浩平 透析患者におけるめまい 聖マリアンナ医科大学雑誌Vol. 30

参考文献3:2019年国民生活基礎調査 第9表 性・年齢階級・症状(複数回答)別にみた世帯人員・有訴者数・有訴者率(人口千対)

透析患者さんのめまいの症状

透析患者さんのめまいの主な原因

めまいの原因としては体のバランスをとる前庭機能の障害や薬の副作用、高血圧、脱水、不整脈、起立性低血圧、貧血、神経疾患、低血糖、精神的なストレス、脳梗塞、熱中症などがあります。

透析患者さんにみられるめまいの主な原因としては次のことがあげられます。

 

尿毒症

腎臓の機能が低下して体の中に尿毒素がたまるようになると、頭痛や吐き気、しびれ、痙攣、かゆみなどの症状とともに、症状のひとつとしてめまいがみられます。

 

腎性貧血

腎臓から作りだされている赤血球をつくるエリスロポエチンが、腎機能が低下して作られなくなると腎性貧血を起こします。腎性貧血になるとめまいやふらつき、動悸、息切れ、疲れやすい、食欲低下などの症状がみられます。

 

透析治療による低血圧

透析治療の合併症として低血圧はよくみられる症状です。透析治療の除水での体の血液量の減少、自律神経障害による血管収縮機能の低下、心臓の機能障害、動脈硬化の進行がみられると低血圧が起こりやすくなります。低血圧になるとめまいや体のだるさなどの症状がみられます。

 

薬の副作用

腎臓の機能が低下していると腎臓から尿へと排出される薬が体にたまりやすくなります。

透析で十分に薬が除去されないと体の中の薬の濃度が高くなり、めまいの症状がみられることがあります。

 

めまいの改善策や対処法

透析患者さんでみられるめまいの改善を図るには透析治療をしっかりと受け、体の中にたまる尿毒素や薬をできるだけ排出すること、腎性貧血がある場合は治療を行うこと、透析中の低血圧を予防することです。

透析で多量な除水をすると血液循環量の変動で低血圧が起こりやすくなるため、透析中の低血圧を予防するには以下の対策を心がけましょう。

  • ・透析間での体重が増えすぎないように毎日の食生活、飲水量に留意する
  • ・便秘を予防し、宿便をためないようにする
  • ・体重測定時にいつもと違う服を着ているときは自己申告する

自動車や自転車を運転する場合の注意点

体調がすぐれないときや透析後は普段はみられない症状でも体調の変化で出やすくなります。めまいが日常的にみられる人だけでなく、体調がすぐれないとき、透析後は自動車・自転車の運転は避けましょう。

透析患者さんは透析の薬の影響で万が一、けがをした場合に血が止まりにくいことがあります。目に見える傷から血が出ていなくても、強い打撲などで内臓が損傷すると体の中で出血し、死につながることもあります。

透析患者さんは体調の変化が起こりやすい、けがをすると重篤になりやすいということを自覚し、十分に気を付けて自動車・自転車の運転をする必要があります。二輪車は事故を起こすリスクが高く、事故時に重傷のけがとなりやすいため、透析患者さんにはおすすめできません。

透析患者さんとめまいの注意点

まとめ

高齢になるほどめまいの症状はみられやすく、透析患者さんでめまいの症状を訴える人は少なくありません。透析患者さんのめまいの原因としては尿毒症や腎性貧血や、透析治療による低血圧、薬の影響などがあります。透析患者さんの背景にある心機能の低下や動脈硬化の進行、自律神経障害なども関連しています。

透析治療をしっかりと受けられるように、日頃の生活での食事管理、体重管理を大切にすることが低血圧の対策となります。透析治療中にめまいが生じたら遠慮せずにすぐにスタッフに伝えましょう。

※コラムに関する個別のご質問には応じておりません。また、当院以外の施設の紹介もできかねます。恐れ入りますが、ご了承ください。

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