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2023年02月14日

腎臓病療養指導士とは?試験の難易度や勉強法、受験料について確認しよう!

腎臓病療養指導士という透析を開始する前の保存期の慢性腎臓病患者に関わる資格があります。今回は試験を受けるために必要な条件や認定試験の内容、気になる合格率や難易度も紹介します。腎臓病療養指導士について興味のある方や受験を考えている方はお役立てください。

資格の勉強

腎臓病療養指導士とは

腎臓病療養指導士は、日本腎臓病協会、日本腎臓学会、日本腎不全看護学会、日本腎臓病薬物療法学会、日本栄養士会と共同で立ち上げられました。2018年に第1回の認定試験が行われた比較的新しい資格です。2023年1月18日時点で1,935名の腎臓病療養指導士が登録されています。

透析治療が必要となる手前の状態の慢性腎臓病(CKD)は、食事、運動、生活習慣の改善を基本に、薬物療法も用いて治療を行います。治療には患者の生活を中心とした管理が必要であり、医師だけではなく、多職種と連携したチーム医療で患者をサポートしていきます。

腎臓病療養指導士の役割

腎臓病療養指導士は、透析に移行する前の状態の慢性腎臓病患者に対して、患者一人ひとりの生活の質の向上と生命予後を伸ばすことを目的に、多職種間の連携を図りながら、慢性腎臓病の進行と合併症を予防するための生活や自己管理の方法のアドバイスを行います。慢性腎臓病に関する基本的な知識を持っていることはもちろん、ステージに応じた生活・栄養・薬物指導が行えることが必須です。

さらに、必要な時期に腎代替療法へとスムーズに移行できるように血液透析、腹膜透析、腎移植についての説明と橋渡しも行います。他にも、腎臓病療養指導士の育成や慢性腎臓病の啓発活動、臨床研究への参加などの役割も担います。

腎臓病療養指導士の対象者と応募要件

資格取得の対象となる職種は、看護師・保健師、管理栄養士、薬剤師の3職種で、資格取得後に3年以上経過していなければなりません。さらに、「腎臓病療養指導士認定のための講習会」の5年以内の受講証明書を持っていることも応募要件のひとつです。

また、試験を受けるためには以下の要件を満たしている必要があります。

腎臓病療養指導士の対象者と応募要件

資格取得の対象となる職種は、看護師・保健師、管理栄養士、薬剤師の3職種で、資格取得後に3年以上経過していなければなりません。さらに、「腎臓病療養指導士認定のための講習会」の5年以内の受講証明書を持っていることも応募要件のひとつです。

また、試験を受けるためには以下の要件を満たしている必要があります。

1.実務経験

過去10年以内に合わせて2年以上かつ1000時間以上、腎臓病患者の療養指導業務に従事している

2.研修

施設基準を満たす所定の施設で腎臓内科医師、看護師、管理栄養士、薬剤師の10症例以上で各職種2症例以上の研修を行い、自分の職種を除いた3職種各2症例以上の症例要約を提出する

3.代替研修

上記の実務研修と研修は、認定試験用代替研修を受けることでも可能。e-learning症例研修で3症例の12ビデオを視聴し、2症例について4職種ごとの計8レポートを提出する

腎臓病療養指導士認定試験の内容

腎臓病療養指導士の試験は150分間のマークシート方式です。試験内容は公表されていません。講習会の内容をみると医師、看護師、管理栄養士、薬剤師のそれぞれの分野の講義で構成されており、試験も各分野から出題されると予想されます。

・腎臓病療養指導士認定試験
・令和4年第11回腎臓病療養指導士認定のための講習会

腎臓病療養指導士認定試験の合格率

合格率の明記はありませんが、第3回認定試験の応募者413名に対し、405名の合格者が出ているため、合格率は98%であり、高い合格率といえます。

・1.腎臓病療養指導士制度について
・腎臓病療養指導士認定試験

療法士

腎臓病療養指導士の勉強法

腎臓病療養指導士認定試験の過去問題や予想問題などはありません。慢性腎臓病に関連するガイドラインやガイドブックと、腎臓病療養指導士認定のための講習テキストなどが役に立つと思われます。

  • CKD診療ガイド2012(第2版)
  • 医師・コメディカルのための「慢性腎臓病生活・食事指導 マニュアル」
  • エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018
  • 腎臓病療養指導士のためのCKD療養ガイドブック2020
  • 腎臓病療養指導士認定のための講習会テキスト

・1.腎臓病療養指導士制度について
・腎臓病療養指導士制度

勉強法

腎臓病療養指導士を受験しよう

第6回腎臓病療養指導士認定試験の情報を例に試験時間や受験料、申し込み方法などの概要をチェックしてみましょう。

試験日時 2023年2月5日(日)午後1時~4時(開場12時)
試験説明 12時40分~
試験開始 13時00分~
試験終了 15時30分(14時30分以降は退席可能)
試験時間 150分
持ち物 受験票、HBの黒鉛筆数本(シャープペンシル不可)、プラスチック製の消しゴム、腕時計(貸し出しはなし)
受験料 22,000円(税込)
申し込み方法 ①WEBにて受験申し込み
2022年7月1日(金)午前10時~7月29日(金)午後3時
②受験申請書などの必要書類の受け取り
2022年8月初旬~中旬
③受験申請書類の提出
2022年8月22日(月)~10月3日(月)(必着)
④受験票の受け取り
12月中旬ごろ

・第6回腎臓病療養指導士認定試験 受験申込についてのご案内

まとめ

腎臓病療養指導士は慢性腎臓病のステージに応じた生活・栄養・薬物指導を行い、生活の質の向上や合併症の予防を目的とします。腎臓病療養指導士になれるのは看護師、薬剤師、管理栄養士の3つの職種に限られ、認定試験を受けなければなりません。認定試験を受けるためには実務経験や研修などの要件を満たすことが必要です。ストレスなく受験するためにも認定試験受験までの流れや試験内容について、事前に確認しておきましょう。

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