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透析による味覚障害って?何を食べても苦く感じる症状とは

味覚障害は単に味がわからないだけではなくさまざまな症状がみられ、食事を美味しいと感じられない、楽しめない状態となります。

透析患者さんではどのような味覚障害みられるのか、味覚障害の原因や味覚障害の症状を軽減するための方法についてもみていきましょう。

 

透析患者さんでは味覚障害を発症する場合がある

透析患者さんでは、健常者に比べて味覚障害のある方が多いことが知られています。ある調査では味覚の異常を経験したことのある透析患者さんは7割近くいることがわかっています。

味覚障害は次のような症状に分類されます。

  • ・味覚低下:味がわかりにくい
  • ・味覚消失:味がしない
  • ・異味症:本来の味とは違う味に感じる
  • ・自発性異常味覚:何も食べていないのに苦味・酸味・塩味などを感じる
  • ・錯味症:味を間違える(甘いものを酸っぱいと感じる)
  • ・味覚過敏:味を強く感じる
  • ・悪味症:何を食べても嫌な味がする
  • ・解離性味覚障害:甘味だけが感じられない
  • ・片側性味覚障害:片側のみに味覚の障害が出る

透析患者さんではこれらの味覚障害の症状の中でも「味がよくわからない」「味がしない」といった味を感じる機能の低下がみられる味覚低下・味覚消失や「何も食べていないのに苦く感じる」という質的な味覚の障害である自発性異常味覚がみられることがあります。

 

透析患者さんと味覚障害

参考文献:1)斉藤裕 透析療法患者の味覚障害に関する臨床的検討 日本口腔科学誌 37巻1号

透析患者さんと亜鉛欠乏による味覚障害

味覚障害の原因としては亜鉛欠乏がよく知られています。

舌の味蕾(みらい)という部分の中には味を感じる味細胞が集まっています。味細胞は1か月ごとに新しく生まれ変わるサイクルを繰り返しており、新しい細胞ができるためには亜鉛が必要です。

透析患者さんは、腎臓の機能が低下していて尿をつくる際に血液中の要るものと要らないものとを振り分けるろ過が正常に行えなくなります。

身体に必要なたんぱく質のアルブミンも尿に流れ出てしまい、その際にアルブミンと結合している亜鉛も一緒に身体の外へと排出され、身体の中の亜鉛が不足する状態となります。

亜鉛が欠乏すると味細胞の生まれ変わりのサイクルがうまくいかずに味細胞の機能が障害されて味がわかりにくい、いつも苦く感じるなどの味覚障害が生じます。

透析患者さんと薬による味覚障害

そのほか透析患者さんが味覚障害を起こす原因

亜鉛欠乏のほかに、透析患者さんが味覚障害を起こす原因には以下のものがあります。

薬の副作用

薬の中には身体の中の亜鉛と結合して一緒に身体の外へ出ていくことで、亜鉛不足が起こるものがあります。亜鉛不足となり味覚障害が生じる薬としては、糖尿病の治療薬、睡眠薬、血圧を下げる薬、抗うつ薬などがあります。

ビタミンDを服用している場合は、副作用で高カルシウム血症になると味細胞が障害されて味覚障害が生じることがあります。

薬の副作用による味覚障害は複数の薬を服用している高齢者に多くみられる傾向があります。

 

糖尿病による神経障害

糖尿病を合併している透析患者さんでは副作用の神経障害が味覚障害を引き起こすことがあります。

 

口の渇き

透析患者さんは透析治療での除水や日常的な水分制限で口の渇きが生じやすい状態です。

味覚障害がみられる患者さんは口の渇きの症状を合併している人が多く、口の渇きの症状が味覚障害を起こすことがあります。

 

心因性

ストレス、不安などの精神的な要因によって味覚障害が起こることがあります。

 

ウイルス感染

ウイルス感染でも味覚障害が起こることがあります。新型コロナウイルスに感染した多くの患者さんで味覚障害があったことが報告されています。

ウイルスによって味を感じる味蕾や神経が障害されることや味覚障害と同時に起こりやすい嗅覚障害により、食品の匂いがわかりにくくなることも影響していると考えられています。

 

参考文献:東京大学・保健健康推進本部 保健センター 新型コロナウイルス感染症と嗅覚・味覚障害

味覚障害を低減するためには

味覚障害を生じると食事をしてもおいしくないと感じるので食欲の低下につながり、栄養不良の要因となります。また、味がわからないから濃い味付けのものを好むようになって塩分の摂り過ぎとなることもあります。

味覚障害を低減するためには、味覚障害を引き起こす薬の中止や亜鉛の補充が必要です。亜鉛欠乏が原因の場合は亜鉛の補充で味覚の異常は低減します。味覚の異常が感じられたらはやめに主治医に相談し、治療を行うことが大切です。

不規則な生活やストレスは唾液の分泌を低下させます。日常生活では口腔内の乾燥を防ぐために、リズム正しい生活習慣やリラックスできる時間をつくることを心がけ、歯磨きのあとに保湿剤をプラスするなどの対策をしましょう。

 

透析患者さんの味覚障害改善

まとめ

亜鉛が不足しやすい透析患者さんでは、味覚障害を合併している方も多くいます。

味覚障害があると食欲が低下して栄養状態が悪くなることや、濃い味のものを食べるようになって塩分の摂りすぎにつながり、腎臓に悪影響を与えます。

味覚障害は亜鉛不足以外にも薬の副作用や病気の影響が原因で起こることもあり、世界中で流行している新型コロナウイルス感染の初期症状として味覚障害がみられることも報告されています。

原因に応じた対策が必要となるので、味の異常を感じたらはやめに主治医に相談しましょう。

※コラムに関する個別のご質問には応じておりません。また、当院以外の施設の紹介もできかねます。恐れ入りますが、ご了承ください。

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