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ラーメンも食べたい!透析患者さんと食事のポイント

今や街にはたくさんのラーメン屋が立ち並んでいます。種類も豊富で気軽に食べられるラーメンは人気の高い食べ物です。

ただ、ラーメンは毎日食べると身体によくないという認識で、控えている人も少なくないのではないでしょうか。健康な人でも健康のためには控えめに食べた方が良いと思われるラーメンですが、透析患者さんはラーメンを食べても良いのでしょうか?

ラーメンに含まれる塩分量や食べるときの注意点について確認していきましょう。

 

透析患者さんはラーメンを食べても大丈夫?

多くの人がラーメンに抱いているイメージ通り、ラーメンは塩分が高い食べ物です。味がしっかりついているスープは塩分も高く、水分量も多く摂取することになります。

ラーメンにチャーシューや煮卵などの具材をのせればさらに塩分が高くなります。さらに具材によってはリンやカリウムの摂り過ぎになることもあります。

塩分、カリウム、リンの摂取制限が必要な透析患者さんにとってラーメンは控えたい食品のひとつです。

街にはたくさんのラーメン屋が立ち並んでいますが、外食時はラーメンなどの汁物や塩分が高い食事は避けたいところです。家でラーメンを食べるときも工夫が必要となります。

透析患者さんとカップラーメン

ラーメンに含まれる塩分量

実際にラーメンに含まれる塩分量はどのくらいでしょうか。

ラーメン屋のラーメン、市販の袋ラーメン(乾麺)、生麺タイプのラーメン、カップラーメンの塩分量をそれぞれみていきましょう。店やメーカー、種類によって塩分量は異なるため、一種類をピックアップした参考値となります。

ラーメンの種類 塩分量
ラーメン屋 中華そば8.4g、煮卵ラーメン8.8g、チャーシュー増量ラーメン8.9g減塩ラーメン6.1g、つけ麺7.8g
袋ラーメン(乾麺) 5.8g(麺・薬味:1.5g、スープ:4.3g)
生麺タイプ 8.4g(麺2.4g、スープ6.0g)
カップラーメン 4.9g(麺・加薬: 2.4g、スープ: 2.5g)

ラーメンの種類により異なりますが、ラーメンには4.9g~8.9gの食塩量が含まれています。慢性透析患者の食事療法基準による透析患者さんの1日の食塩摂取量は6g未満ですので、ラーメン1食でほぼ1日分の食塩量を摂取することになります。外食でラーメンを食べたり、生麺タイプのラーメンを家でつくったりすると、1日の食塩摂取量を超えてしまうことになります。

ラーメン屋のセットメニューは安く食べられるので魅力的ですが、仮にセットのランチメニュー(中華そば、白ごはん、餃子1人前)を食べると食塩量は9.1gとなります。サブメニューもおいしそうですが、半チャーハン(食塩量2.1g)やチャーシュー丼(食塩量1.7g)も塩分が高いので注意が必要です。

参考文献:慢性透析患者の食事療法基準 透析会誌 47( 5 ):287~291,2014

どうしてもラーメンが食べたくなった時の工夫

ラーメンは控えた方が良いとわかっていても、どうしても食べたくなる時はあると思います。そういう時には塩分を抑える工夫をしましょう。

食塩はスープだけではなく、麺にも含まれています。スープを残すことと麺の塩分を減らす工夫が必要です。

 

家でラーメンを食べる場合

  • ・麺をゆがいたスープを捨てて、麺に含まれる塩分を減らす
  • ・スープを器に入れてお湯で溶かしてつくるときに、あらかじめ入れるスープの量を減らす
  • ・食べるとき、スープは飲まずに残すようにする
 

外食でラーメンを食べる場合

  • ・スープを残す
  • ・減塩ラーメンを頼んだ場合も含まれる食塩量は1日の摂取量を超えているので、スープを残す
  • ・トッピングやサブメニューは控える
  • ・つけ麺を選び、少量のスープをつけるようにすると塩分を抑えられる
 

リン制限を指示されている場合に注意したいこと

一度の透析治療で除去されるリンの量は約1,000mgであり、1日の食事からのリンの摂取量は800mgにすることが推奨されます。リンの量はたんぱく質の量に比例するので、食事では良質なたんぱく質を選んで摂取するのが理想です。

ラーメンのトッピングのチャーシューや卵、サブメニューのぎょうざのひき肉にはリンが多く含まれています。チャーシューメンなどのお肉がたくさんのったラーメンやたんぱく質が多く含まれるトッピングは避けましょう。卵はとくに黄身に多くリンが含まれます。

インスタント食品にもリンが多く含まれているため、インスタントラーメンは控えたい食品です。

 
食品 リン(食品100g当たり)
チャーシュー 260mg
卵(ゆで) 180mg
卵黄(ゆで) 570mg
卵白(ゆで) 11mg
ぎょうざ 70mg
カップラーメン 120mg

野菜がたっぷりのったラーメンは健康的なイメージがありますが、野菜にはカリウムが多く含まれています。透析患者さんはカリウムの摂取制限も必要です。外食で食べると野菜の量を調整しにくいので控える方が良いでしょう。

参考文献:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

透析患者さんがラーメンを食べる様子

まとめ

塩分、水分、リン、カリウムなどの食事制限が必要な透析患者さんにとって、ラーメンは塩分の摂り過ぎになってしまう食べ物です。ラーメンの具材や一緒に食べる食品によってはリンやカリウムも多く含まれます。

とくにラーメンはスープに塩分が多く含まれるので、「スープは残す」が鉄則です。家でつくる時には麺を茹でこぼす工夫もしましょう。

一人前全部食べずに、どうしても食べたいときは少しだけ食べるようにすることもひとつの工夫ですね。

※コラムに関する個別のご質問には応じておりません。また、当院以外の施設の紹介もできかねます。恐れ入りますが、ご了承ください。

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