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2019年03月19日

【介護サービスを受けるために】透析患者さんが知っておきたい介護の種類と条件・手続き

透析患者さんが介護サービスを受ける申請を行うには、年齢や特定疾病の有無、身体障害者手帳の有無などにいくつか条件があります。

介護サービスを受けたいと思ったときにスムーズな手続きができるように、申請するための条件と手続きの流れ、透析患者さんが受けられる介護サービスの種類について詳しくみていきましょう。

     

透析患者さんが介護サービスを受けるための条件

公的な介護サービスを受けるための制度には、介護保険制度と障害者自立支援制度の2種類があります。

     

介護保険制度

65歳以上の第1号被保険者と40~64歳の糖尿病性腎症や脳血管疾患などの特定疾病のある人が、要介護認定を受けることで介護(介護予防)サービスを受けることができます。

認定された要介護度によって利用枠が決まっています。要介護認定の等級には、要支援1.2と要介護1~5があります。また、費用については原則1割負担となります。

     

障害者自立支援制度

介護保険制度の対象とならない18歳以上の身体障害者手帳の交付を受けた人が、申請を行うことで認定を受けた障害程度区分の介護サービスを受けることができます。

障害程度の区分には区分1~6までがあります。

また、費用は利用したサービスの1割負担となっていますが、所得に応じて月額の上限が定められています。

参考文献:一般社団法人 全国腎臓病協議会 介護保険制度について

     

受けられる介護の種類と透析

透析患者さんが受けられる介護サービス一覧

透析患者さんが受けられる介護サービスには、居宅サービスや施設サービスがあります。

それぞれの介護サービスについて詳しくみていきましょう。

    

居宅サービス

透析患者さんが受けられる介護サービスのひとつが居宅サービスです。

居宅サービスには、自宅で受ける訪問サービスや、日帰りで施設に通って受けるサービス、一時的に施設を利用できるサービス、福祉用具のサービスなどがあります。

  • ・訪問介護
  • ・訪問看護
  • ・訪問入浴
  • ・訪問リハビリテーション
  • ・居宅療養管理指導(医師や歯科医師、薬剤師が自宅を訪問して療養上の管理・指導を行います)
  • ・通所介護(デイサービス)
  • ・通所リハビリテーション(デイケア)
  • ・認知症対応型通所介護
  • ・短期入所生活介護(ショートステイ)
  • ・短期入所療養介護
  • ・福祉用具の貸与(レンタル)・購入
  • ・住宅改修
  • ・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
  • ・小規模多機能型居宅介護
  • ・特定施設入居者生活介護
  • ・生活援助型配食サービス
    

施設サービス

施設サービスとは、施設に入所して受けられるサービスです。

  • ・介護老人保健施設:日常生活上のサービスとリハビリテーションを受けられる
  • ・介護老人福祉施設:特別養護老人ホーム、日常生活上の介護サービスを受けられる
  • ・介護療養型医療施設:日常生活上の介護と医療、機能訓練などのサービスを受けられる

透析と介護

介護サービスを受けるための手続き

介護サービスを受ける手続きは、介護保険による介護サービスを受ける場合と障害者自立支援制度の介護サービスを受ける場合によって異なります。

介護保険の場合の手続き

介護保険の介護サービスを受けるためには、住んでいる市区町村に申請手続きをして要介護認定を受ける必要があります。

手続きの手順は以下の通りです。

  1. 住んでいる市区町村の役所の介護保険担当課へ介護保険申請を行う
  2. 市区町村の担当職員が自宅を訪問して聞き取り調査が行われ、主治医の意見書も参考に要介護度が認定される
  3. 認定通知書が郵送され介護度の判定結果が通知される

受けられる介護サービスは要介護度によって変わり、要支援1.2の方は地域包括支援センターを通して介護予防サービスを受けることができます。

要介護1~5の方は、居宅介護支援事業者でケアマネジャーを通して介護サービスを受けることができます。

障害者自立支援制度の場合の手続き

障害者自立支援制度の介護サービスを受けるためには、住んでいる市区町村に申請手続きをして障害者支援区分の認定を受ける必要があります。

  1. 住んでいる市区町村の障害福祉課や相談支援事業者に申請を行う
  2. 市区町村の調査員による聞き取り調査が行われ、医師の意見書も参考に障害支援区分の認定が行われる
  3. 障害支援区分の通知が郵送される
  4. 市区町村にサービスなど利用計画案の提出を行い支給が決定

手続き完了後、決定した支給内容に基づき、サービス提供事業者を通して介護サービスを受けることができます。

受けられる介護の種類と透析

まとめ

透析患者さんはさまざまな合併症を抱えやすく体力も低下しやすいため、介護が必要となることも少なくありません。

透析患者さんは通院の頻度や生活上の注意点も多く、介護が必要となれば同居家族がいたとしても、家族の介護力だけでは負担が大きくなります。

いざ介護が必要となった場合に利用したい介護サービスを受けられるように、透析患者さんが受けられる介護制度についてあらかじめ知っておくと安心ですね。


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