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【トラブル防止!】人工透析のかゆみの原因と対処法まとめ

なんと人工透析を受ける患者さんのうち約7割もの患者さんが、体のかゆみに悩まされているといいます。シャントを付けている箇所だけでなく、全身にかゆみを感じることも少なくありません。

特に強いかゆみを生じている場合、どのように対応するのが良いのでしょうか?今回は、透析治療に関係するかゆみの原因から対処方法まで、詳しくみていきましょう。

     

人工透析治療はかゆみを伴いやすい

人工透析を受けている患者さんの中には、今まで特にかゆみのなかった箇所にかゆみを感じる方がいらっしゃいます。

かゆみの原因にはさまざまのものがありますが、特に透析治療を受けている患者さんのかゆみの原因には、以下のようなものが挙げられます。

     

透析による乾燥がかゆみの主な原因

人工透析治療を行っていると、皮膚が乾燥した状態になりやすくなります。特に角質の水分の保持能力が低下しやすく、シャント部分だけでなく全身の皮膚が乾燥状態となります。

また、透析患者さんは、通常よりも汗を分泌する汗腺と呼ばれる部分が萎縮しやすい傾向にあります。汗腺の萎縮によって汗が出にくい状態となり、汗に含まれる油分による保湿機能が損なわれます。

角質の水分の保持機能の低下・汗腺の萎縮により、皮膚が乾燥しやすい状態となることが、透析患者さんのかゆみの原因として最も多い理由です。

老廃物の皮膚への蓄積

人工透析は、腎臓の機能を助けるために行う治療です。腎臓には、血液中の老廃物を排出するはたらきがあります。しかし腎臓の機能低下により、人工透析を受けていても、どうしても健常者より血液中の老廃物が蓄積しやすい状態となります。

それによって、皮膚に老廃物が蓄積しかゆみを伴うことがあります。具体的には、蓄積した老廃物が、皮膚内にある「かゆみ受容体」を刺激することでかゆみを引き起こします。

薬剤やアレルギーによるかゆみ

シャントに使用する消毒薬や固定用のテープが体に合わない場合、かゆみを生じる場合があります。特に、固定するためのテープによってかゆみを感じる人が少なくありません。

また、透析回路やダイアライザに血液が触れることによってアレルギーを生じ、かゆみを感じることもあります。

家族が透析患者になったとき

かゆみに対する対処法

透析治療を受けていると、上記のような理由からかゆみを生じやすいことをお分かりいただけたかと思います。続いては、かゆみへの対処法を詳しくみていきましょう。

     

透析かゆみ対処法1:保湿剤の使用

乾燥によってかゆみを伴っている場合、しっかりと皮膚を保湿してあげることが大切です。

特にかゆみは夜間に発症しやすい傾向があるので、入浴後に保湿剤を体に塗りしっかりと保湿するようにしましょう。また、激しい温度差でかゆみは生じやすくなります。湯船に入る場合は、38度~41度ほどのぬるま湯に浸かるようにしましょう。

     

透析かゆみ対処法2:ステロイド外用剤

ステロイド外用剤は、アレルギー性の湿疹によく用いられる外用剤です。

炎症の強さによって処方されるステロイド外用剤の強度のクラスが別れており、やや強いクラスのステロイド外用剤の場合は、強いかゆみを伴う湿疹に対してのみ塗布期間を限定して処方されることもあります。

必ず担当医の指示を守り、使用するようにしましょう。

     

透析かゆみ対処法3:抗ヒスタミン剤

接触によるかゆみや、アレルギー・温度変化・ストレスによるかゆみには抗ヒスタミン薬が有効です。

保湿を行っても強いかゆみが伴う場合、抗ヒスタミン薬を投薬・外用剤として処方される場合があります。

     

急激なかゆみのある場合の対処法剤

特に強く急激なかゆみがある場合、患部を冷やしてあげるようにしましょう。患部を引っかいてしまうと、さらにかゆみを生じます。氷を入れたビニール袋をタオルで覆い、患部を冷やしてあげてください。

また、血行が良くなるとかゆみを増幅させます。処方された薬を服用し、血行促進による刺激を与えないように安静に過ごしてかゆみが引くのを待ちましょう。

     

家族が透析患者になったとき

ストレスや温度変化によってもかゆみは生じる

抗ヒスタミン剤のところで少しだけ触れましたが、かゆみは乾燥やアレルギーだけでなくストレスや温度変化によっても生じます。

薬によって抑えるだけでなく、規則正しい生活リズムと適度な運動もかゆみ対策として有効です。また、入浴時はできるだけシャワーだけでなくぬるま湯に浸かり、自律神経を休ませることも大切です。

お湯につかる場合は、清潔なお湯に入るようにし、できるだけ一番湯に入るようにしましょう。ただし、体調が優れないときやシャントを付けている箇所の状態が良くない場合はお風呂に浸かるのは避けてください。お風呂については担当医の指導に従い、可能な場合のみお湯につかるようにしましょう。

また、シャントの使用方法を守り細菌の侵入を防ぎ感染予防を行うことも、かゆみの予防につながります。

     

まとめ

いかがでしたか?かゆみは日常生活に支障をきたすだけでなく、かゆみ自体がストレスにも直結します。

また、乾燥だけでなくストレスやアレルギーなど複数の原因が重なってかゆみを生じている場合もあります。担当医にしっかりと相談し、医師の指示に従ってかゆみに対する対策を行うようにしましょう。

     
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