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難聴は透析の合併症?聴力との関係について知ろう

透析患者さんで難聴の合併がみられた例が多数報告されています。透析患者さんの難聴については、難聴の程度やタイプ、予後も個人によって異なり、いまだはっきりとわかっていないことも多くあります。

透析患者さんにみられる難聴の原因として考えられていることやアルポート症候群にみられる難聴について、突発性難聴に類似した難聴について記事を通して知っていきましょう。

     

透析患者さんは難聴になりやすい?

慢性腎不全の患者さんに難聴が多いという報告は1924年の海外での報告を最初によくみられており、透析患者さんに難聴がみられるという報告も海外で報告があって以来、国内外で報告されるようになっています。

透析患者さんにみられる難聴の確率は報告によって10~87%、40~75%などとばらつきがあるものの一定数確認されています。透析患者さんにみられる難聴としては、透析中や透析直後の一時的な難聴や、急に左右どちらかもしくは両方の耳が音を上手く感じられなくなり、聞こえが悪くなる感音難聴などがあります。

難聴のタイミングは、数時間で改善するもの、治療で改善するもの、治療を行っても難聴の程度が変わらないもの、治療を行っても進行して悪化するものなどさまざまです。

腎不全や透析患者さんにみられる難聴の明確な原因や治療法は、今のところ定まっていません。

ただし、糖尿病から透析治療が必要となったケースで難聴がみられることが多く、糖尿病患者数が増加していることから今後も透析患者さんの難聴は増加していくことも考えられます。

難聴の程度によっては社会復帰にも影響し、透析患者さんの生活の質に関わる合併症のひとつであるといえます。

参考文献:腎不全患者に発症する急性感音難聴

     

透析患者さんの難聴

考えられる透析と難聴の関係

透析時にみられる難聴の理由としては、内耳循環障害、耳毒性薬剤の使用、尿毒性毒素、貧血、代謝異常、免疫異常が考えられています。

また、透析で起こる難聴はどれかひとつの影響ではなく、さまざまな原因が重なって起こるとされています。

     

内耳循環障害

透析で起こる電解質と浸透圧の急な変化によって内耳の内リンパ液が増え、難聴を起こすと考えられています。

また、糖尿病がある患者さんでは、臓器の循環が悪くなりやすく、透析を受けて循環が急に変わることで内耳の循環障害を引き起こし、難聴の症状が出やすくなると考えられています。透析中や透析直後にみられる一時的な難聴の原因と考えられています。

     

耳毒性薬剤の使用

聴覚障害を起こす作用のある耳毒性薬剤のひとつであるループ利尿剤の使用によって、難聴が現れることも考えられています。

透析治療中のループ利尿剤の使用の有無は個人によって異なりますが、ループ利尿剤を使用したことが難聴の原因になっている可能性があります。

     

尿毒性毒素

透析で除き切れない尿毒性毒素が腎臓移植によって身体の外へと排出されたために、難聴が改善したという例が報告されています。

尿毒性毒素も難聴の原因のひとつであることも言われています。

     

貧血

透析患者さんでは腎不全によって赤血球がつくられにくくなり、貧血を起こしやすくなります。

貧血で酸素が全身に供給されにくくなると内耳の機能が障害され、感音難聴を起こすリスクが高くなると言われています。

     

代謝異常

難聴がある腎不全の患者さんでは、聞こえに関わる内耳の血管条という部分にカルシウムとみられる物質の沈着が確認されています。

代謝異常によって血管条のはたらきが悪くなり、難聴になることが考えられています。

     

免疫異常

内耳の血管条の基底膜と腎臓の糸球体は、似た免疫反応を引き起こす抗原の性質を持っていることから免疫が関係しているとの説もあります。

参考文献:血液透析患者に見られた急性感音難聴の3症例

     

透析患者さんの難聴の原因

アルポート症候群と難聴の関係

アルポート症候群は、厚生労働省の難病指定の病気です。慢性腎炎、難聴、白内障や円錐水晶体などの眼の合併症を特徴とします。まれに良性腫瘍を伴うこともあります。

慢性腎炎の症状では、幼少期から血尿がみられ、加齢とともにたんぱく尿が出て、徐々に末期腎不全へと進行することがあります。

アルポート症候群のうち男性の患者さんでは90%の人が40歳までに末期腎不全となり、透析治療や腎臓移植が必要となります。

アルポート症候群のうち難聴は男性の患者さんの80%で認められ、目の合併症は男性の患者さんの1/3にみられます。男性患者さんで末期腎不全に進行する確率が極めて高く、平均年齢25歳で末期腎不全に達し、透析や腎臓移植、難聴による補聴器の使用などの治療が必要となります。

     

透析患者さんの難聴とアルポート症候群

透析により突発性難聴を起こす可能性も

突発性難聴は突然、左右のどちらか片方の耳、もしくは両方の耳の聞こえが悪くなる病気です。耳が詰まった感じや耳鳴り、めまい、吐き気などを伴うこともあります。

難聴の程度には個人差があり、日常会話は聞き取れるけれども高音が聞き取りにくくなるケースや全く聞こえなくなるケースもあります。突発性難聴の原因ははっきりとはわかっておらず、ストレス、睡眠不足、過労、糖尿病が関係していると考えられています。

透析患者さんにみられる難聴でも突発性難聴によく似た難聴を示すケースがあります。

治療方法についても、突発性難聴とほとんど同じ治療を行っている場合が多いですが、透析患者さんでみられる難聴は、突発性難聴とは異なった症状がみられることや治療経過において突発性難聴よりも予後が悪いことが多く、透析患者さんでみられる難聴と突発性難聴とは別物だとする意見もみられます。

     

透析患者さんの突発性難聴

まとめ

透析患者さんでは、一定の確率で難聴が報告されています。透析患者さんにみられる難聴は、透析治療中や透析直後にみられる一時的なものや、急に音を上手に感じられなくなる感音難、アルポート症候群によるものなどがあり、難聴の程度や予後もさまざまです。

難聴があると日常生活や社会生活に支障をきたし、生活の質の低下にもつながるので、必要な場合に治療を早期に開始できるように、透析では難聴が合併することがあるということを知り、少しでも聞こえの異常を感じたら主治医に相談するようにしましょう。

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