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2025年12月04日

透析中に血圧200?考えられる要因と注意点

透析患者では高血圧が非常に多い状態であり、心血管合併症予防の観点から、週初めの透析前血圧を140/90 mmHg未満に維持することが目標とされています。また、極めて高い値(例:収縮期血圧が180 mmHg以上など)は、脳・心臓などの急性障害リスクが高まる可能性があるため、速やかに医療機関に相談するべきです。

血圧

透析患者の血圧が高くなるときに考えられる原因

体内に体液が過剰に溜まる

腎臓の機能が低下すると、体から排出できなかった水分や塩分が体内にたまります。その結果、血液量が増えて血圧が上がります。水分や塩分の摂りすぎが主な原因です。

ドライウェイトの設定が高め

透析後の理想体重であるドライウェイトが高めに設定されていると体内に余分な水分が残り、血圧が上昇しやすくなります。

ホルモンの過剰分泌

腎臓から分泌されるレニンというホルモンが過剰になると、強力な昇圧物質アンジオテンシンが増え、血圧が上がります。

自律神経の乱れ

透析による急な体液変化や尿毒素の影響で自律神経が乱れると、血管の収縮・拡張の調整がうまくいかず、血圧が不安定になります。

その他

動脈の石灰化や、貧血治療で使うエリスロポエチンの影響でも血圧が上昇することがあります。

血液

日常で気をつけたいポイント

家庭血圧の測定

透析患者さんの血圧については、透析室での血圧だけではなく、家庭血圧も合わせて考えることが重要です。家庭血圧の測るタイミングは、起床後1時間以内で朝食や服薬の前に1回、就寝直前に1回と、1日2回が推奨されます。高血圧治療の目安として、例えば心機能低下がない、安定した慢性維持透析患者さんの場合には、週初めの透析前血圧で140/90mmHg 未満が目標とされています。

体重・水分の管理

透析間の体重増加は、中1日ならドライウェイトの3%以内、中2日なら5%以内が目安です。水分を摂りすぎないよう、喉が渇く原因となる塩分の摂取を控えることが大切です。

塩分制限

透析患者の塩分摂取目安は1日6g未満です。塩分を控えることで、むくみや高血圧を予防できます。

生活習慣

運動習慣を持つ、野菜や果物を積極的に摂り、脂肪やコレステロールを控えた食事をとる、ストレスをコントロールする、節酒、禁煙などの生活習慣を心がけましょう。

降圧薬の調整

自己判断での服薬量の増減は危険です。医師に処方された降圧薬は用法用量を守って飲みましょう。

まとめ

透析患者さんの高血圧の原因としては、体液の過剰な蓄積やドライウェイトの設定が高め、ホルモンや自律神経の乱れなど、さまざまな背景が考えられます。日ごろから塩分・水分を管理したり、食事や運動習慣などの生活習慣を整え、家庭血圧を朝晩記録しておくとともに、異常を感じたら早めに主治医に相談しましょう。

また、著しい高血圧や体調不良があった際などの対応手順について、あらかじめ通院先と相談しておくことが大切です。

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