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2022年01月13日

透析患者の就職活動。こんな職場が理想です

透析患者が就職活動を行う際には通院や体調面において融通が利きやすい職場を探す必要があります。余透析患者の就労率や就労状況のデータから、具体的にどのようなポイントをおさえて就職活動を行えばよいかをみていきましょう。透析患者の就職活動で活用できるWebサイトや相談先についても紹介しているので参考にしてください。

透析患者の就職は難しい?

2016 年度血液透析患者実態調査報告書によると、透析患者の66.3%が「就労していない」と答えています。「就労していない」人の中で「仕事をしたいが就職できない」人の割合は全体で40.4%を占めます。60歳未満でみると、男性の70%以上、女性の40%以上が仕事をしたいのに就職できない状況です。この傾向は若い年齢層でより高くなっています。

未就業

職種 男性は管理職(18.7%)、女性は事務職(28.5%)が多い
就労日数・就労時間 週5日勤務の人は、男性59.9%、女性45.3%
週40時間以上勤務の人は、男性37.2%、女性17.3%
透析を受ける時間帯 常時雇用の60.2%が午後5時以降に透析治療を受けている
夜間透析治療を受けている人は73.5%を占める
収入 300万円以上の人は、男性は32.9%、女性は9.4%

透析患者の半数以上は就労していない状態です。2016年における全国の15~64歳の就業率が74.3%であることと比較すると、透析患者の就職は一般的な就職よりも難しいことがわかります。

また、透析患者の就労条件をみると週40時間以上勤務している人の割合は低く、週5日・1日8時間以上といったフルタイムでの就職はとくに厳しいことが伺えます。

一方で「就労している」透析患者の就労日数・就労時間、透析治療の時間帯、収入の状況は次のとおりです。

・全国腎臓病協議会、日本透析医会、統計研究会の共同調査 2016 年度血液透析患者実態調査報告書 16-18P
・平成28年 労働力調査年報 6P

透析患者にはこんな職場が向いている

透析患者が就労したいのに就職できない理由として、「高齢」「体調不良」が多く、次いで「家庭の事情」「自分に適した職場がない」ことが挙げられています。

就労するには、通勤して勤務できる体力、体調の安定に加えて、家事や通院などと仕事の両立を図るための家族の理解も不可欠です。そして、透析患者を受け入れる職場の体制が整っていることも大切な要素です。

血液透析を受けている患者の場合は、週3日、半日程度の通院治療が必要です。フレックスタイム制やシフト制、リモートワークが可能な勤務体系など、透析時間に合わせて勤務時間の調整がしやすい職場環境だと働きやすくなるでしょう。

ほかにも透析患者が働きやすい職場の特徴として、体調が変化しやすい透析患者の状況に応じて仕事内容の配慮があること、ワークシェアリングを導入していて、万が一透析患者が休んだ時にも業務が継続できる体制がとられていること、免疫が低下している透析患者が体調管理をしやすい職場環境であることなどが挙げられます。

健康管理室や産業医の配置を設けている企業は、透析患者の体調不良時や腹膜透析患者が透析を職場で行う際にも対応してもらいやすいメリットがあります。

透析患者に向いている職場の条件を以下にまとめます。

職場

  • フレックスタイム制やシフト制、リモートワークなどの勤務体系で、都合に合わせて柔軟に勤務時間を調整しやすい
  • 体に負担の大きい業務は外すなどの仕事内容の配慮がある
  • ワークシェアリングの導入により、仕事を休んだ時にも他の人が仕事を進められる体制があり、心理的な負担が少ない
  • 清潔で快適な温度・湿度が保たれている職場環境
  • 休養室や健康管理室、産業医の配置など、体調不良時の対応や健康相談が受けられる

・NIKKEI ヘルスUP病気・医療 透析患者に就労支援の輪 企業とつなぐ活動する団体も
・DI-AGENT 腎臓機能障害をお持ちの方が仕事・転職を成功させるための5つのポイント
・じんラボ 透析者が就労し、働き続けるために【第2回】5つの課題・問題を踏まえた解決策

障害者向け求人サイトを活用しよう

透析患者は通院や体調への配慮を必要としますが、外見からは障害があると判断されにくい内部障害です。一般雇用の条件で就職することは厳しくても、透析患者は身体障碍者手帳の申請が行えるので、手帳を取得して障害者雇用枠で働く選択肢もあります。

障害者雇用を積極的に行い、すでに多くの障害者が働く実績のある企業だと、障害者が働きやすい職場環境が整えられており、一緒に働く同僚の理解も得やすい場合があります。

障害者向けの求人サイトでは、障害者雇用の求人情報を得られ、多様な障害者の就職をサポートしてきたキャリアアドバイザーの支援を受けて就職活動ができるので、ぜひ活用したいツールです。

・DI-AGENT 腎臓機能障害をお持ちの方が仕事・転職を成功させるための5つのポイント
・エージェントサーチ

透析患者と企業をつなぐ団体に相談しよう

透析患者にとって就職がゴールではなく、自分らしく働き続け、メリハリのある社会生活を送ることが大切です。生活リズムがついて体調維持が行いやすくなり、日常生活の質の向上により、生活の豊かさも得られます。

自分らしく働ける企業を見つけるために、企業の情報や障害者の就職に有利なノウハウを持っている団体に相談し、力を借りるのも良い方法です。公共機関のハローワーク、障害者就労支援センターや、民間のNPO、法人などで、透析患者と企業をつなぐ支援を行っている団体があります。民間の団体では、在籍の医師や先輩透析患者に健康状態や就労についての相談ができ、自分の能力を活かして就労できる企業探しの支援を受けられます。

・IHFヒューマンリソース株式会社
・重要5ポイント+サポート!透析治療を受けながら仕事をしよう
・透析患者に就労支援の輪 企業とつなぐ活動する団体も

ウォーマー

まとめ

60歳未満の透析患者で就労したいと思っているのに就職できない人は多くいます。透析患者が働くためには体調面や家庭の支援が整っていることはもちろん、働く職場が自分に適した環境であることも大切です。

透析患者一人ひとりが希望する就労条件や持っているスキルは異なります。就職活動において自分に合った職場を見つけるためにも透析患者に向いている職場のポイントについて知り、透析患者と企業をつなぐ支援を行っている相談先を活用しましょう。

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