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2022年12月14日

腎不全の運動制限、今と昔でこんなに違います

腎不全患者に対する運動療法は腎臓リハビリテーションとも呼ばれます。食事療法や薬物療法と併用して行われる腎不全の治療法のひとつです。最近では、医療機関で透析治療中にも取り入れられています。腎臓病患者の禁忌事項や運動制限について知り、オススメの運動を確認していきましょう。

腎臓病患者の禁忌事項

腎臓病患者は腎臓のはたらきが低下しているので、腎臓を悪くさせる行動や生活習慣は避けなければなりません。

気をつけたいことや生活習慣として、高血圧、風邪や膀胱炎などの感染症、激しい運動や肉体労働、過度の疲労やストレス、過度の飲酒、喫煙、過度の水分摂取、塩分・たんぱく質・エネルギー・カリウムの摂り過ぎ、過剰の服薬などが挙げられます。

腎臓病患者の禁忌事項としては、透析で除去されにくい薬剤や腎臓の機能を低下させる薬剤の使用もあります。

・国立循環器病研究センター 腎不全
・旭化成ファーマ 腎臓を守るために生活習慣、食生活に注意しましょう。
・CKD診療ガイドライン2018 日本腎臓学会

腎臓

腎不全と運動制限について

従来、腎不全患者は運動を行うとたんぱく尿が出やすくなり、腎障害が悪くなるので安静にするのがよいとされていました。

しかし、近年では、適度な運動は身体機能の低下の予防や腎機能の改善、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクを減らすことがわかってきました。現在では、腎不全や透析患者に対しての腎臓リハビリテーションが医療機関で実施されています。

腎不全患者は透析治療で日常生活が制限されやすく活動量が低下しがちです。腎不全患者は高齢者が多く、たんぱく質の制限や食欲不振、運動量や活動量の低下が要因となって起こるサルコペニア、フレイルも問題視されています。

腎臓リハビリテーションは腎機能の改善だけでなく、生活習慣病やサルコペニア・フレイルを予防して生命予後の改善や生活の質の向上も目的としています。

・腎臓リハビリテーションの効果と実際―運動制限から運動療法へ―

運動

腎不全患者にオススメの運動

腎臓リハビリテーションガイドラインでは週3~5日の有酸素運動、週2~3日のレジスタンス運動、週2~3日の柔軟体操(ストレッチ)が推奨されています。

有酸素運動

  • 中等度強度の持続的な有酸素運動を1日20~60分
  • ウォーキング、サイクリング、水泳など

レジスタンス運動

  • 1RM(最大1回反復量)の65~75%の上下肢・体幹などの大筋群を動かすレジスタンス運動を10~15回反復で1セットとして8~10種類行う
  • 歩行能力が低下している患者に対しては大腿四頭筋や下腿三頭筋などの下肢の抗重力筋を中心に実施する
  • マシーン、自重、重錘バンド、トレーニングチューブなどを使用

柔軟体操(ストレッチ)

  • 上下肢の関節のストレッチ、体幹の回旋などの運動を、抵抗を感じるところまで伸張して60秒静止する

腎不全の運動療法の注意点

透析治療中に下肢エルゴメーターなどを行う場合は、低血圧を防ぐために透析治療の前半の時間帯に行うようにします。激しい運動は腎機能を悪化させるおそれがあります。腎機能低下や心疾患、生活習慣病、整形外科的疾患が重度の場合は、運動療法は禁忌となります。

患者それぞれの状態に応じて運動内容や負荷を調整する必要があります。主治医や理学療法士などの医療スタッフの指示に従って運動を行いましょう。

・腎臓リハビリテーションガイドライン

まとめ

従来、腎不全患者は運動制限が推奨されていましたが、最近では適度な運動を行うとよいとされています。適度な運動は腎機能の改善だけでなく、生活習慣病や心血管疾患の予防、サルコペニア・フレイルの予防、生活の質の向上なども期待されます。

生命予後の延長、社会復帰、生活の質の向上を促すために、主治医や医療スタッフの指示に従って適度な運動を継続していきましょう。

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