【要チェック】透析患者さんが受けられる割引サービスまとめ

透析患者さんが受けられる割引サービスがあるのをご存じでしょうか？透析治療で週3回の通院となると、電車やバス、タクシーなどの交通機関料金も嵩みます。身体障害者手帳を持っていると電車やバス運賃の割引、また、タクシーチケットの交付を受けられる場合があります。

割引サービスをまだ利用されていないという方は、自分の住んでいる市町村ではどのような障害者割引サービスがあるのかを確認するのも良いですね。NHKの受信料や携帯電話の利用料金が割引になる場合もあるので要チェックです。

透析患者さんが受けられる交通料金、NHK放送受信料、携帯電話料金の割引サービスをいくつか挙げていきます。

市町村によって補助の有無、補助の内容は異なります。手続きは、各市町村の窓口で助成の有無、助成内容、申請条件、申請方法の確認が必要です。人工透析通院交通費補助制度のる大阪府高石市と島根県浜田市の例をみてみましょう。

市内在住で身体障害者手帳（腎臓機能障害）を持つ人工透析患者さんで、タクシーを含む公共交通機関を使って通院しており、本人と世帯の生計中心者が市町村民税非課税（生活保護やその他の法令などで通院交通費の給付を受けていないこと）である方。

タクシーを含む公共交通機関を使って通院した月は1500円の助成を受けることができます。

必要書類、人工透析療法治療を証明する領収書、タクシー等交通機関の利用の領収書を市の窓口に提出して手続き。

参考文献：大阪府高石市　人工透析患者通院費助成

身体障害者手帳（腎臓機能障害）を持つ人工透析患者さんで、病院までの通院距離が片道2km以上で市のタクシーなど利用料金助成を利用していない方

通院にかかる交通費の半額を、月2万円を上限として助成を受けることができます。

申請書を市へ提出し、医療機関にて市への提出書類に記載をしてもらい、必要書類をそろえて市へ提出します。

参考文献：島根県浜田市　人工透析及び精神疾患の治療にかかる交通費の助成について

片道100km以上の場合、本人および、介護者は運賃及び普通急行料金で5割の割引を受けることができます。介護者が同伴の場合には、片道100km以内でも5割の割引を受けることができます。

介護者が同伴する場合に本人と介護者が割引を受けられます。特急券、グリーン券、寝台券割引はありません。

身体障害者手帳を駅の窓口にて提示します。100Km以下の普通乗車券は、自動券売機で小児用の乗車券を本人と介護者の2枚分購入します。

参考文献：JRおでかけネット　おからだの不自由なお客様へ

身体障害者手帳を提示するとタクシー運賃の1割の割引を受けることができます。

市町村でタクシー料金の助成を行っているところもあります。身体障害者手帳によるタクシー運賃の1割引と市町村の助成は併用して利用できます。市町村のタクシー運賃助成の例をみてみましょう。

人工透析で週3回以上通院している方の場合、月10枚のタクシー利用券（一乗車の助成の上限740円）が交付されます。市の窓口にて手続きをします。

参考文献：ウェルネットなごや　タクシー料金の助成

タクシー券1枚500円（1乗車につき1枚のみ使用可）を、人工透析で週2回通院している方は年間144枚、週3回通院している方は192枚の交付を受けられます。（通院状況証明書の提出が必要）身体障害者手帳と印鑑を持参し、申請書を市の窓口に提出します。

参考文献：山口県萩市　心身障がい者福祉タクシー利用券の交付制度等

満12歳以上で身体障害者手帳を持っている本人と介護者1名が割引料金で搭乗できます。航空券の購入、搭乗の際に身体障害者手帳の提示が必要です。予約はWEBから身体障害者割引運賃にて行うことができます。

日や便によっても運賃は異なりますが、おおよそ5～6割引の割引を受けることができます。JAL、ANAのサイトにて路線・搭乗日別の割引運賃の確認が行えます。スカイマーク、スターフライヤー、ソラシドエアの国内便も障害者割引運賃の設定があります。

身体障害者手帳1級または2級を持っている方が世帯主で受信契約者の場合には、受信料が半額免除となります。世帯全員が市民町村民税非課税で、世帯構成員の中に障害者手帳を持っている者がいる場合は受診料が全額免除となります。手続きは、市町村から証明と確認を受けて記載した必要書類をNHKに提出します。

携帯電話会社によって身体障害者手帳を持っていると基本料金や通話料が割引になる場合があります。各携帯電話会社によって割引率や手続きの方法が違うので各携帯電話会社に事前に確認しましょう。

身体者障害者手帳を持つ本人が契約者名義、利用者として登録されている場合、1回線のみ割引料金となります。手続きは本人が契約する場合は通常の手続きに必要なものと身体障害者手帳が必要です。

代理人が手続きする場合には身体障害者手帳と契約書の署名、記名捺印のある委任状と代理人の本人確認書類が必要です。

参考文献：NTTdocomoハーティ割引とは

身体者障害者手帳を持っている本人の個人契約で、指定のプランに加入しているなどの条件があります。ショップで身体障害者手帳と本人確認書類などの必要書類をそろえて手続きを行います。代理人での手続きも可能ですが、委任状や代理人の確認書類などが必要となります。

参考文献：SoftBank ハートフレンド割引（ホワイトプラン）

身体障害者手帳を持っている方が基本料金や通話料などの割引を受けることができます。手続きはショップにて印鑑、障害者手帳、本人確認書類などを持参して行います。代理人での手続きも可能ですが委任状や代理人の確認書類などが必要です。

参考文献：auスマイルハート割引

人工透析患者さんは、透析治療のために週3回の通院でかかる往復の交通費の負担も大きいものです。

身体障害者手帳を申請して交付を受けていれば、通院のための交通料金やタクシー料金、航空料金、携帯電話料金など、割引を受けられるサービスがいろいろあります。美術館、博物館、植物園、動物園、水族館などの公共施設やテーマパークの入場料金なども身体障害者手帳の提示で割引を受けられる場合があります。

いずれの割引も、利用するには身体障害者手帳の提示や事前の手続きが必要となりますので、交通機関の利用や手続きの際には事前に障害者割引を受けられるかを確認するのが良いでしょう。