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2024年01月25日

臨時透析は旅行や出張の強い味方です

臨時透析は透析患者にとって旅行時や出張時の強い味方です。2日以上透析治療を受けない日が続けば、老廃物や水分が溜まって体に負担がかかります。2日以上の宿泊を伴う出張や旅行時にも透析治療を受けられることは、本人が外出先で元気に過ごすためにも重要です。臨時透析が必要になるケースや治療費用、受け入れ先施設の見つけ方について詳しく説明します。

旅行時や出張時

臨時透析とは

臨時透析は、普段透析を受けている透析クリニック以外の透析医療機関で、臨時的に受ける血液透析です。血液透析は基本的には週に3回の通院が必要で隔日での通院が必要になります。しかし、仕事やプライベートで遠方に行く必要がある場合など、かかりつけの透析医療機関で透析治療を受けることができないときに臨時で透析を受けられます。

臨時透析を行っている透析医療機関は全国、海外にもあります。各地で透析治療を受けられるようになったことで、透析患者の透析治療における外出の自由度が上がり、生活の質の向上につながっています。

・東京新橋透析クリニック 旅行・出張透析

臨時透析が必要になるケース

2日以上の出張時や旅行時、帰省時などでは、出かけた先で臨時透析を受ける必要があります。透析スケジュールを考慮した出張・旅行計画を立てる必要があり、出張先や旅行先でも透析治療時間を組み入れた無理のない計画内容にしておくことが大切です。透析後の体調も考えて治療開始の時間も設定しましょう。

出張先や旅行先で臨時透析を受けたい場合には、国内であれば、1ヶ月程度の余裕を持って目的地の臨時透析受け入れ先施設を探して連絡を取り、必要な書類の送付などを済ませておく準備が必要です。

住んでいる都道府県以外で臨時透析を受ける場合には、健康保険や特定疾病療養受療証は使用できますが、住んでいる自治体の医療証が使用できない場合があります。その場合には、自己負担額は1万円もしくは2万円となります。施設によっては、レンタルの衣類などの実費が必要になる場合があるので、事前に確認しておくと安心です。帰宅後に住んでいる都道府県に申請すると、支払った自己負担額の補助を受けられますが、自治体によって補助の内容は異なり、書類が必要となる場合があるので、事前に自治体に確認しておきましょう。

海外の場合には健康保険は適用とならないので旅行先での支払いが必要です。1回の透析治療の費用は中国やフィリピンで2~4万円前後、ハワイは約9万円前後と、国や地域によって費用は異なります。受ける時期によっても前後するので調べておきましょう。

・全腎協 旅行について
・全腎協 透析かかる費用

臨時透析の受け入れ先の見つけ方

臨時透析の施設探しは、かかりつけの主治医に相談するほか、自分でインターネット検索を行い目的地近くの施設を探す、臨時透析施設の紹介を行っているサービスを利用するといった方法があります。

近頃では透析クリニックがホームページを持っていて臨時透析についての情報を掲載していることも多いので、自身のスケジュールや宿泊先、出張先などから行きやすい場所にある臨時透析の受け入れ先を見つけやすくなっています。検索している時間や手間がなかなか取れないという方は希望の場所や診療時間などの条件を伝えて、その条件に合った透析施設を探してくれるサービスを利用すると効率的に探すことができるでしょう。

特殊な透析治療を受けている場合には主治医に相談して適切な受け入れ先を探しましょう。身体の状態によっては臨時透析が難しい場合もあるので、主治医への事前の相談が必ず必要です。

まとめ

週3日の通院が必要で、毎日の行動が制限される透析患者にとって、臨時透析は出張や旅行などの行動の自由度が上がる選択肢となります。臨時透析を活用することで、2日以上の宿泊を伴う外出も行えます。事前の情報収集や連絡、必要な書類のやり取りなどをしっかりとクリアして、快適に出張や旅行を楽しみましょう。

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