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2026年07月02日

透析患者にフロセミドは必要?効果・使う理由・注意点をわかりやすく解説

フロセミドは、尿の量を増やして体内の余分な水分や塩分を排出しやすくする利尿薬です。透析を始めたあとでも尿が出ている患者さんには、体重増加やむくみ、血圧の管理を目的に処方されることがあります。

透析患者さんは、尿量や体重増加の程度、血圧、むくみの有無によって、フロセミドが必要かどうか変わります。薬の役割を知ることで、服用中の体調変化にも気づきやすくなるでしょう。

この記事では、透析患者さんにフロセミドが使われる理由、期待できる効果と限界、服用中に気をつけたいポイントを解説します。

水分

透析患者にフロセミドが処方される理由とは?

透析患者さんにフロセミドが処方される主な理由は、尿量が残っている場合に、体内の余分な水分を尿として排出しやすくするためです。透析と透析の間に体重が大きく増えると、除水量が多くなり、血圧低下や心臓への負担につながることがあります。尿が出ている患者さんでは、フロセミドによって体内の水分量の管理をサポートできる可能性があります。

また、体内の余分な水分を尿として排出できれば、心不全や肺水腫といった合併症の予防にもつながります。

海外の研究では、透析開始後にループ利尿薬を継続した患者さんで、透析間の体重増加が少なく、入院や透析中の血圧低下が少ない傾向が報告されました。ただし、死亡率に明らかな差はなく、効果を断定することはできません。

・Scott Sibbel, Adam G Walker, Carey Colson, et al. Association of Continuation of Loop Diuretics at Hemodialysis Initiation with Clinical Outcomes. Clin J Am Soc Nephrol. 2019;14(1):95-102.

尿

透析患者におけるフロセミドの効果と限界

フロセミドは、腎臓の尿細管に作用し、ナトリウムやクロールの再吸収を抑えることで尿量を増やす利尿薬です。腎性高血圧症や腎性浮腫などへの効果があるとされており、慢性腎不全患者さんでも利尿効果が期待できるとされています。

透析患者さんでも尿量が残っている場合は、体内の余分な水分や塩分を尿として排出しやすくする目的で使われることがあります。一方で、無尿の患者さんには使用できません。

・フロセミド錠10mg,20mg,40mg「NIG」添付文書

排尿

フロセミドを使うときの注意点と中止の目安

フロセミドは利尿作用が急激にあらわれることがあり、脱水や電解質異常に注意が必要です。連用する場合、血液中のナトリウムやカリウムなどのバランスが崩れる電解質失調があらわれることがあるため、定期的な検査が必要とされています。

服用中に、強い口の渇き、めまい、ふらつき、立ちくらみ、強い倦怠感、筋肉のけいれん、動悸などがある場合は、脱水や低ナトリウム血症、低カリウム血症などが関係している可能性があります。また、下痢や嘔吐がある場合は、電解質バランスが崩れやすくなるため注意が必要です。気になる症状がある場合は、自己判断で中止せず、医師に相談しましょう。

添付文書では、重大な副作用として難聴、低カリウム血症を伴う心室性不整脈、間質性腎炎、間質性肺炎なども記載されています。また、過量投与時には血圧低下や心電図異常などが起こる可能性があります。

・フロセミド錠10mg,20mg,40mg「NIG」添付文書

まとめ

透析患者さんにとってフロセミドは、尿が出ている場合に、日々の水分管理をサポートする薬です。

しかし、過量投与や不適切な服用は、脱水や低ナトリウム血症などの電解質異常を招くリスクもあります。尿量の変化やだるさ、めまい、ふらつきといった体調の変化がないかを確認することも大切です。服用量や継続の必要性について、定期的に主治医と相談しながら使用していきましょう。

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