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【基礎知識】透析患者さんによく用いられるお薬の種類と役割

透析患者さんに用いられる薬の種類とそれぞれの薬の役割を理解すると、なぜその薬を服用しなければならないのかということがよくわかります。

服用する薬についての知識を深め、正しく薬を服用して治療に臨みましょう。

 

透析患者さんに用いられる薬の主な種類

透析治療では主に次のような薬が使われます。

透析治療で補いきれないものをコントロールする薬

透析患者さんは血液中のリン・カリウムの濃度が高くなりやすいため、リン、カリウムを抑える薬を使います。

腎臓の機能を補う薬

透析患者さんで不足しがちな活性型ビタミンDや赤血球の産生を補う薬を使います。

合併症の治療薬

高血圧、糖尿病、脂質異常症、便秘などの合併症の薬が用いられます。

 

透析患者さんに用いられるお薬

リンを下げるお薬

透析患者さんは腎臓のはたらきが低下していてリンを十分に排泄することができないため、血液中のリンの濃度が高くなります。血液中のリンの濃度が高くなると骨がもろくなって骨折しやすくなり、血管の壁の石灰化によって心不全や心筋梗塞、足の壊死や痛みが起こりやすくなります。

透析治療のみではリンを除去しきれないため、身体に吸収されるリン減らすために、リン吸着剤が用いられます。

 

リン吸着剤

沈降炭酸カルシウム(カルタン)、セベラマー塩酸塩(レナジェル、フォスブロック)などの種類があります。

沈降炭酸カルシウムは、リンと結合して不溶性のカルシウム塩をつくり、リンが腸管から吸収されるのを抑制します。ただしカルシウムが含まれるため、高カルシウム血症などの副作用があります。食事中または食事後5分以内に服用します。

一方、セベラマー塩酸塩はカルシウムが含まれていないため、高カルシウム血症の方に適しています。副作用に便秘や腹部膨満感があり、食前に服用します。

 

参考文献:透析患者さんによく使われる薬

リン吸着剤

カリウムを下げるお薬

腎臓のはたらきが低下している透析患者さんでは、カリウムを十分に排泄することができず、身体の中にカリウムが蓄積します。

血液中のカリウム濃度が過剰となり高カリウム血症となると、筋力低下や不整脈、心停止を起こします。透析治療のみではカリウムを除去しきれないため、カリウム吸着薬が用いられます。

 

カリウム吸着薬

ポリスチレンスルホン酸カルシウム(カリメート、アーガメイトゼリー)、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(ケイキサレート)などの種類があります。

ポリスチレンスルホン酸カルシウムは、体内のカルシウムをカリウムと交換して便中に排泄します。

アーガメイトゼリーはゼリー状の薬で、水なしで服用できます。副作用に便秘があります。

ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは体内のナトリウムをカリウムと交換して便中に排泄します。副作用に便秘があります。

 

活性型ビタミンD製剤

腎臓のはたらきが低下すると活性型ビタミンDの産生が低下してカルシウムが腸から吸収されにくくなり、骨がもろくなります。

活性型ビタミンD3製剤(アルファロールCapR、ロカルトロールCapRなど)を服用することで、カルシウムの吸収を促します。

ただし、活性型ビタミンD3製剤が効きすぎてカルシウムの吸収が多くなりすぎると高カルシウム血症を起こすため、使い方に注意が必要です。

 

活性型ビタミンD製剤の服薬

造血剤

腎臓のはたらきが低下すると、赤血球の産生を促すエリスロポエチン(造血ホルモン)が欠乏するので貧血となります。貧血が続くと心臓に負担がかかり心不全をきたします。

貧血改善のために造血剤のエリスロポエチン(エスポー注R、エポジン注Rなど)を注射します。

 

そのほかのお薬

そのほか便秘薬、重炭酸ナトリウム、合併症の治療薬などが用いられます。

 

便秘薬

透析患者さんは、水分制限や食物繊維の不足や薬の副作用などによって便秘になりがちのため、便秘の原因によって便を軟らかくする薬(ソルビトールなど)、腸を刺激して働きを良くする薬(センノシド、アローゼンなど)、肛門を刺激して便を出す薬(浣腸剤など)が用いられます。

それぞれみていきましょう。

 

重炭酸ナトリウム

腎臓のはたらきが低下すると重炭酸の濃度が低下して身体が酸性に傾き、アシドーシスという状態になります。アシドーシスになると、栄養状態の悪化や骨がもろくなるなどの症状をきたすため、重炭酸ナトリウムを使用してアシドーシスを防ぎます。

 

合併症の治療薬

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの合併症があると腎機能にも影響し、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な合併症を引き起こすリスクが高くなるので、それぞれの疾患の治療薬を用います。

 

高血圧

カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)、アンジオテンシン変換酵素 (ACE)阻害薬、利尿薬などの血圧を下げる薬を用います。

 

糖尿病

スルフォニル尿素薬、インスリン分泌促進薬、α-グルコシターゼ阻害薬、インスリン抵抗性改善薬、ビグアナイド薬、SGLT2阻害薬、インクレチンなどの内服薬やインスリン製剤が用いられます。

慢性腎臓病が進行すると内服薬が体内に蓄積しやすくなり、低血糖のリスクが高くなるため、内服薬はほとんど使用できなくなります。

 

脂質異常症

HMG-CoA還元酵素阻害薬、EPA、DHA製剤、小腸コレステロール輸送阻害薬、フィブラート系薬剤が用いられます。

 

透析患者さんの寝ている風景

まとめ

腎臓のはたらきが低下しているために起こるさまざまな状態を改善するため、透析治療と併せて薬物治療が行われることが多いです。

透析治療では十分に排泄しきれないリンやカリウムの排泄を促すリン吸着薬やカリウム吸着薬、腎臓のはたらきの低下によって不足する活性型ビタミンDやエリスロポエチン、便秘や高血圧、糖尿病、脂質異常症などの合併症の治療薬が用いられます。

薬は正しく服用しなければ悪影響を及ぼす場合もあるため、薬による副作用や飲み方、飲み合わせの注意事項などをよく確認して服用しましょう。

※コラムに関する個別のご質問には応じておりません。また、当院以外の施設の紹介もできかねます。恐れ入りますが、ご了承ください。

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