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2026年06月18日

透析患者にモビプレップは大丈夫?下剤使用時のリスクとポイント

ナトリウム・カリウム・アスコルビン酸配合剤(以降、モビプレップ配合内用剤)は大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の前処置として広く使われている経口腸管洗浄剤(下剤)です。腸管を洗浄する効果がありますが、透析患者さんでは慎重な判断が必要な薬剤です。

大腸内視鏡検査の前に服用するよう指示されたけれども、透析をしていても大丈夫か不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。今回は、透析患者さんにおけるモビプレップ配合内用剤の使用可否や、服用時に注意すべきリスクについて詳しく解説します。

大腸

透析患者にモビプレップは使える?処方されるケースと基本的な考え方

モビプレップ配合内用剤は、透析患者さんに使えない薬ではありません。ただし、腎機能障害のある方では体液・電解質異常を起こすおそれがあるため、使用には注意が必要です。

大腸内視鏡検査の前に腸内を洗浄し、検査で観察しやすい状態に整えるために処方されます。血便や便通異常、貧血の原因を調べる場合のほか、大腸ポリープや大腸がんの有無を確認するために検査が必要と判断された際に使用される薬です。

透析患者さんに使用する場合は、体液量や電解質への影響を考慮し、ほかの経口腸管洗浄剤の使用も含めて検討されます。そのうえで、医師が必要と判断した場合に使用されることがあります。

・独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 ナトリウム・カリウム・アスコルビン酸配合剤(モビプレップ配合内用剤)添付文書

肝臓

透析患者におけるモビプレップのリスク

モビプレップ配合内用剤を服用する際は、体液量や電解質の変化に注意が必要です。腎機能障害がある方では、添付文書上「体液/電解質異常を起こすおそれがある」とされています。

また、副作用として、ショック、アナフィラキシー、腸管穿孔、腸閉塞、鼡径ヘルニア嵌頓、低ナトリウム血症、虚血性大腸炎、マロリー・ワイス症候群、失神、意識消失などの重大な副作用が報告されています。

そのほか、悪心・嘔吐、腹痛、腹部膨満、血圧低下、徐脈、血圧上昇、倦怠感、悪寒、脱水、低カリウム血症、血中クロール異常なども副作用として記載されています。透析患者さんでは水分や電解質の変化が体調に影響しやすいため、服用中の体調変化に注意が必要です。自己判断で服用量や飲水量を増減せず、医師の指示に沿って使用することが大切です。

・独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 ナトリウム・カリウム・アスコルビン酸配合剤(モビプレップ配合内用剤)添付文書

モビプレップ配合内用剤

モビプレップ使用時のポイント

モビプレップ配合内用剤使用時には以下のポイントを押さえておきましょう。

検査を受ける医療機関に情報共有する

検査前に透析中であることを必ず医師へ伝えましょう。透析曜日、尿量、水分制限の有無、体重増加の程度、血圧の変動、心臓病の有無なども事前に共有しておきたい情報です。糖尿病治療薬など、服用している薬によってリスクが伴う場合もあるため、使用している薬も伝えておきましょう。

医師の指示に従って使用する

透析患者さんでは水分や電解質の変化が体調に影響しやすいため、服用中の体調変化には注意が必要です。低ナトリウム血症、低カリウム血症、脱水、循環血液量減少など、重篤な電解質異常を起こすおそれがあるため、医師の指示に沿って使用しましょう。

体調の変化があればすぐに医師・スタッフに知らせる

医療機関で服用している場合、顔面蒼白、血圧低下、嘔吐、吐き気の持続、気分不良、めまい、冷感、じんましん、呼吸困難、顔面のむくみなどがみられた場合にはすぐに医師・スタッフに知らせましょう。

・独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 ナトリウム・カリウム・アスコルビン酸配合剤(モビプレップ配合内用剤)添付文書

まとめ

透析患者さんにモビプレップ配合内用剤が処方されることはありますが、事前に透析を受けていることを医療機関へ伝えたうえで、医師の判断・指示に従って使用することが大切です。服用中に腹痛、嘔吐、めまい、息苦しさ、意識がぼんやりするなどの症状が現れた場合は、すみやかに医師・スタッフに伝えましょう。

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